2014年 09月 06日
都市の中の小さな居場所 中京マチビトCafeにて |
昨日は、京都市中京区主催の「マチビトCafe 学びと共鳴編」という企画でお話させていただきました。
主に中京区エリア周辺で何かしら街中で面白いアクションを起こしている、あるいは起こしたいと考えている方が、シニア世代が集まる場から、コワーキングスペース、シェアハウス、育児と絡めた取り組み、社会福祉法人と大学のまちづくりのゼミ生が連携して行なうスペースや、屋上での持ち寄り朝食会など、いろんな事例も持ち寄りながら、アイデアやネットワークを共有するような企画。僕は「住み開き」の提唱者として、これまで実践してきた「都市の中の小さな居場所づくり」についてお話させていただいたわけです。
例えば、中京区にはこんな活動をされている方々がおられます。
昨日来られていた方のあくまで一部ですが少しご紹介。
■中京朝蜂カフェ
http://www.miyako328.org/中京朝蜂カフェ/
■本能 えんがわカフェ
http://inuisemi.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-f8a2.html
■oinari karasuma
http://oinai-karasuma.jp
■うたごえ喫茶ユニオン
http://blog.goo.ne.jp/utagoeunion
■Heartwarming Cafe & Space Page One
http://page-one.blog.jp
■soshare house(大阪より参戦)
http://www.soshare.jp
僕はいつもまちづくり関連のこういった企画に招いていただく際は、一番最初に「僕はまちづくりの専門家でもなく、ただの芸人(もうちょっと言い方変えてるけど)です」とはっきりお伝えした上でお話を始めます。「じゃあそんなお前がなんで登壇しているんだというと、自分の極めたい表現の先に、その領域にたまたま繋がることもあった」という流れで、大阪でやっていた場づくりから、音楽をつかったプロジェクトから、もっとも個人の領域をいじる「住み開き」までをお話しするわけです。
まちづくりの実践という意味では、いつもその企画の場(今回なら中京区)の色んな方の事例紹介を見ると(お世辞ではなく)「本当にみんなすごいことをやっているな」と思っていて、勉強になります。だから僕が伝えられることって「もっとこうしたらいいよ」的なアドバイスというよりは、その「まちづくり」活動に対する意識の変容や、多様性のあるきっかけの獲得なんだなぁと。
具体的には
「生活と仕事と表現(自己表現と言い換えても可)は、バラバラではなく、必ず結びついている。その接点を見つけられれば、活動は実効性と具体性と継続性を帯びる」
「自分が心底好きなことをやるという極私的なことと、(抽象的ですが)地域や社会を変えるという公共(この概念もムズカシイんだけど)に資する目的の両立は、必ずしも矛盾するわけではない」
というこの2点。
このあたりは、もちろん実践と思索と言語化を行き来しながらやってきたなかで、自分の中でじわじわと納得してきた感覚なんですが、なかなか伝わりにくいし、地域によってはまず最初に大きな問題(過疎化の問題、商店街存亡の危機など)からどうしても入ることが多いので、僕はまぁ、やっぱりド直球で、「まちづくり」に関わっている人間でないから、そういう意味では超軟派な野郎なのは重々承知の上で、こういったことをやっぱり身を持って伝えていきたいなと思う次第なんですね。
本当に中京区の皆さんには刺激をたくさんいただきました。帰りに個別により詳しいお話を聞かせてくださった方々にも感謝です。またお会いしましょうね。今日はこれから福島だ!
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by yamatogawarecord
| 2014-09-06 12:46